昨年1月に、とりあえずCAPD10年の区切りだからとシャントをつくり、今年の1月に血液透析に移行しました。いまは、週3回の血液透析と一日1回の腹膜洗浄をしています。洗浄液を調べながら、カテーテルを抜く日を決めるみたい。でも、そろそろウズウズしてきて、12月ぐらいに国外への脱出を企てています。10年前にCAPDを導入したときも、半年目に、まずは国内ということで沖縄に行って、1年たたないうちにハワイに行きましたから。
で、次は本土進出で西海岸、次に東海岸のマイアミ~キーウェストという具合。遠いところが続いたので、貯まったマイレージで、近場のソウルにでも行こうとしたら、担当の先生が「どこか具合でも悪いんですか?」なんて。海外旅行では、医療器具などを機内に持ち込むために書類をいくつも� �らなくちゃならないし、先生も最初は驚きの連続だったでしょうね。いまはスラスラ記入してくれますが。
colは誰だ。
東京の病院でCAPDを導入したんですが、そのとき同室に、CAPDで腹膜炎を起こしてしまい、血液透析に移るという方が入院していらしたんです。その人曰く、旅行はCAPDに慣れてからと先延ばしにしていて、今年ようやく家族でシンガポール辺りにでも行ってみようかと思っていた矢先、こうなってしまったと。私の二の舞は踏んでほしくないと言われて、決心したんです。我慢はするまい。行きたいところはどこにでも行こう、やりたいことは何でもやろうと。
スキーの公認パトロールの資格も昔から欲しかったので、3回目の挑戦で取りました。先生は経験者の話を神妙に聞くようにとすすめたのに、違ったことをしちゃったのかもしれない。海外ではたいてい7泊か8泊するので、宿泊先のホテルにバッグを配達しておいてもらうんで すが、オーストラリアのカカドゥやカンガルー島とか、アメリカのイエローストーンとか、ハイウエイを車で運転しながら、ああ、こんなところまで私の透析液を運んでくれる人がいるんだなと思うと、毎回感激でした。
何年が映画の13日が行われました
珍しいところにもあちこち行きましたけど、無謀な旅行というのは一度もしたことがないと思います。できるだけ準備をして、英文の書類を揃えて。アメリカやオーストラリアはCAPDの認知度が高いのでラクですが、国内でもちゃんと説明すればわかってもらえますよ。バッグ交換の場所にしても、トイレや車の中はできるだけ避けたいので、行く先々で、お土産屋さんの休憩室、デパートの試着室、駅の事務室など、安全でスムースな場所を確保するわけです。行けないんじゃなくて、どうやったら行けるかを考える。
ハンソンは、どこに住んでいない
最近はインターネットが普及しているので、ずいぶんラクになりましたし、私は仕事柄自分でできますけど、手配なんて、旅行会社に頼んじゃえばいいんですよ。病院と同じように、かかりつけの旅行代理店を見つけておくのも、おススメですね。CAPDのメリットは、自分が気をつけさえすれば、限りなくリスクを下げられるところ。時間的な自由より何より、それが最大の利点ですね。だから、それを生かして、悔いのないよう、やりたいことはぜんぶやる。慣れてから、なんて待っていると、何もできないと思います。
透析に慣れるなんてことは、たぶん一生ないと思う。いえ、むしろ、慣れちゃったら逆に気が緩んで、トラブルを招くかもしれない。私も毎回、バッグ交換のときは、衛生面に細心の注意を払って、必ず深呼吸してから始めます。そうやって一つ一つクリアしてきたから、時期を逃さず、すんなり透析に入れたんだと思います。後悔が残っていたら、引き延ばしたくなりますものね。保存期のときも、1年間、びっしり低たんぱく療法を実行しました。朝昼晩の食事のたんぱく質とカロリーをノートにつけて、完全計量食。
でも、海外にも行ってましたよ。コンドミニアムで100%自炊したりして。それだけ徹底していれば、自己コントロールできる人間として、先生も信頼してくれるんですよね。本格的に血液透析に移ったら、まず足慣らしにハワイにでも行こうかなと。もちろん不安もあるけれど、先日も遠出して、いつもと違う透析センターを試してきました。血液透析のいいところは、丸々一日活用できること。こんどはそのメリットをたくさん探していきたいですね。
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